棟方志功記念館

masa-en2005-09-04

青森県が産んだ希有な芸術家の一人が
棟方志功です。
子供のような無邪気な心と
「美」に対するすさまじい探求心を併せ持った
まさに偉大な方でした。
彼はまた、青森市の「名誉市民第一号」でもあります。
(偉大な功績を残した人だと言うことができます。)
彼の描く絵や板画(版画ではなく、こう呼ぶのだそう)は、
誰かに教わったと言うよりも、
基本的に、全て独学なんだそうです。
(子供の頃、ネブタ絵と凧絵の影響は受けているようですが。)
そして、けして順調な人生を歩んだとは言えず、
小学校を出て、すぐに社会へ出る等、大変苦労をしています。
それでも、数々の立派な功績を残し
死後30年たった今でも、人々に感動を与え続けているのだから
すごいなぁ〜と思わずにはいられません。
「日本のゴッホ」と賞されることが多い彼ですが、
私生活では、実に謙虚で、なおかつ質素でもあったようです。
それでも、「ねぶた祭」の時は、必ず帰省し、
踊りの輪に加わっていたとのことで、
本当に、故郷青森を愛していたのだと思います。
棟方志功記念館は、住宅地の中に、ひっそりと建ち、
彼の功績に較べれば、けして大きな施設ではありません。
ごくごく、こぢんまりした感じですが、
その代わり、ゆったりと彼の作品と接することができます。
僕が行った時には、ちょうど、
「行った!見た!彫った!ムナカタの旅」
という特別展を開催中でした。
ビデオで生前の志功を映すコーナーもあり、
実に楽しい施設だと思います。

棟方志功記念館
青森市松原二丁目1番2号
TEL (017)777-4567